どうも見習い外科医のしがないです。

専攻医の皆さん、もしくは研修医の皆さん。外科に配属されて数ヶ月、そろそろ初執刀もあるのでは?

でも、準備、どうしたらいいの!?

というあなたにお節介なアドバイスなど。

指導医に術者奪われてもしょうがないけど、匙投げられないようにだけはしろよ!!


見習い外科医が手術前にすべき3つ+1のこと

手術は準備が全て

もう耳にタコだとおもいますが。ええ。

手術は準備が全てです。

術前準備とは、大まかに次の2つ。

  • 患者さんの準備
  • 術者の準備

気持ちの問題も大きいですけどね。真剣に考えた分だけ身につきますし、「違和感」に気付きやすくもなります。

患者さんの準備

いわゆる術前精査とそれに関連したオーダー類です。

詳しくは指導医に確認してください。必ず。

一般的には周術期パスに乗せると思いますが、パスは一般的な人を対象にしているので、逸脱がないかチェックする癖を付けましょう。

一例として……心機能、腎機能、アレルギーなどでパス通り薬剤を投与して良いか など

また、術前スクリーニング検査で気になる結果がある場合も、そのままにせず、精査が必要か確認しましょう。

術者の準備

執刀前は緊張して、どうすれば良いか分からなくなりそうですが、まずは準備しましょう。

準備のゴールは「何をすれば良いか説明できること」です。

また、初執刀に備えて、助手等で手術に入るときから意識しておくと身につけやすくなります。

術式を理解する

まず、その術式の「基本」を覚えましょう。

いわゆる手術書を読んだり、教科書的な手術ビデオを参考にします。

イラストレイテッドは鉄板ですね。どこで何に気をつけるか、も書かれているので、まさに教科書ですね。

コンパクト版が持ち運びやすくていいです。大きい方がみやすいけど。

施設の「標準」を理解する

次に、その施設ではどういう手順で手術が進むのか理解しましょう。なぜなら指導医がその流れで手術をするからです。

使う器械は?針は?糸は?

手順だけでなく、もしかしたらオペレコにも書かれていないような「お作法」を把握しておくだけで、手術はスムーズに進みます。

執刀医によって微妙に術式や手順が異なる場合には、できれば前立ちのオペレコを参考にすると良いでしょう。本当は施設内ではみんな同じ術式が良いと思いますが。とくに教育機関であれば。

また、専攻医や若手の先生のオペレコの方が細かく書かれていることもあるので、それを参考にするのも良いです。

対象の患者さんのオペレコを書く

そこまで準備した上で、自分が担当する患者さんであれば、どういった手術になるのかを考えます。イメトレです。

考えながら、オペレコを書きます。イラストもです。

どこに腫瘍があるから、どこのリンパ節が腫れてるから、どこへの浸潤が予想されるから……

患者さんがそれぞれ違うように、手術もそれぞれ変わります。

もし、想定と解剖や腫瘍が違っていたら、まで考えて対策を練ります。計画書みたいな感じですね。

余裕があれば、手術前に書いたオペレコを指導医にチェックして貰いましょう。

手術後に

手術お疲れ様でした。オペレコは術前に書いているので、手術中を思い出しながら、チェックしつつ微修正するだけで書けるはずです。

疲れているとミスも起きやすいので。サラッと書き上げましょう。

ここまでが、私が昔指導医に言われて、今も続けていることです。これで、3回手術したのと同じです。

手術前と、手術中と、手術後と。

回数をこなした方が成長するのは明らかですが、こうやって数を稼ぐこともできます。

さらに、私は自宅で自分用のオペレコノートを作っています。

助手で入った手術も、なんなら外回りしてて見てるだけだった手術も、できるだけその日のうちに手術記録を絵だけでも記載。

どの器械でどの糸つかったとか、アプローチはこっちからやるとか、左手はこう引っ張るとか、そんな自分のためのメモを付けて。

(センシティブな画像かもしれないけどきっとそれは表紙に落書きしたシンゴジの蒲田君です……)

自分がやっていない手術も、自分がやったことと思って記載すれば、その分勉強になるので。そうやって症例を横取りしています(笑)

今後は働き方改革が進んで限られた症例数で技術を磨かないといけなくなりそうです。

効率よく勉強する手段として、そんなときにも参考にしてください。