ぼくのかんがえたさいきょうの男女共同参画社会への取り組み
我ながらひどいタイトルですね。
今年はいろいろあって学会発表やら次年度の登録締め切りやらまとまってしまい大変なことになっています。
主に私が…
立場上、女性医師問題というか、働き方改革というか、ワークライフバランスの問題というか、そういった観点で学会発表をすることも多いのですが、内容からどうしてもタイトルのようになってしまう…という
だってうちの医局にはそんな実績ないんだもの
ということで。今日は雑感でも。
私が女性医師問題について思うのは、とりあえず前提として女性医師問題は女性医師の問題ではないということ。
大きくとらえると、誰かが「家族のために今まで通りの仕事ができない」ことが、その業界にとって痛手という問題だと思っています。
これはいくつかの問題の積み重ねで
①「仕事をすること=家族のことはできない」という概念が出来上がってしまっていること
②女性は家族の世話を見るべきだと思われていること
③誰かが欠けることで他人にかかる負担が大きいこと
④他人に家族の世話や家事を頼むことのハードルが高いこと
などなど
これが女性医師で問題になるのは
女性医師が男性(その多くが医師)と結婚することで、育児や家事をするために仕事をセーブしなければならない、だから女性医師は子供ができるとフルタイムで働けない、だから女性医師はいらない。
という悪循環が存在するからです。
いや、医師だけの問題じゃないんですけどね。
個人的には、①が改善されればかなり違うんじゃないかな、と思っています。
仕事をしながら家族のことも面倒が見られる。つまりワークライフバランスの確保。
別に家族のことじゃなくてもいいと思うんですけど、自分のための投資でもいいと思うんですけど(エステとか習い事とか勉強とか遊びとか)、家族ができるとどうしても自分より家族が優先になってしまうので。というかそこはご家族でうまく順番を作っていただいて。
家庭を犠牲にしないとできない仕事がなくなればいいんじゃないかな、という理想です。
適度に仕事をして、それ以外の時間も持って。
理想に過ぎないといわれるかもしれませんが、目指すべきところだと思っています。
身を粉にして働き続ける環境で、医療安全を唱えられても、ねぇ。
②に関しては、古い考え、といっていいと思います。
今の世の中、だれが家事を主としてもいいんですよ。女性だろうが男性だろうが。
この辺りはほかの方々のほうがうまく主張していただいていると思っているのであっさりと。
ひとつ言いたいのは、男性だって家事や育児をしたいと思っている人もたくさんいるということ。そういう若手を受け入れられない社会は滅びるのです、よ。
③はほぼ①と一緒ですね。
余裕がなさすぎるんですよ。確実に。全員がいっぱいいっぱいの仕事をしていて何とか回っているところだと、育児に限らず、本人の体調不良ですらカバーしきれない。
他人のカバーが強い負担になると、やっぱり仕事をセーブする人に対する負の感情が生まれるし、「いいよー」って優しく受け入れてくれるところでも、カバーされる側が萎縮してしまう。
そう、日本人のこの「萎縮」がまた曲者なんですよ。
おそらく今、私が出産して乳児がいるとして、産休育休取ったりしても、たぶん「いいよ」って言ってくれる。少なくとも面と向かって「困るんだけど」とは言われないだろう、と思っている。(私が怖いだけかもしれない)
まぁできるだけ「ちょっと困る…」とならないように、下準備とかできることは協力しようとは思っているけども。
でも、いくら必要なことで、自分ではどう頑張っても無理なことだったとしても、ほかの誰かに迷惑が掛かってるんだろうなぁとは思うし、申し訳ないなぁと感じないことはない。
(感じない人はそれはそれで揉める原因になっている気がするけど今回の話ではないので)
私はわりと強気に生きていくタイプなので、「しょうがないじゃんみんなよろしくありがとう」と開き直っていくスタンスだけど、世の中全員がそうではない。というかそうだったらうざい(ごめんねみんな)。
「他人に迷惑がかかるから」と思って、子供を持ちたかったけど諦めたり、もしくは仕事そのものを、続けたかったのに、諦めなくてはならない人が出てきてしまうのが、個人的にはすごく寂しい。残念。
もちろん子供を持つ持たない、そもそも結婚するしない、あと仕事を続ける続けない、は、個人の選択だと思うので、どんな選択でも、その人が望んだ選択肢であれば否定をするつもりはありません。ただ、その選択をするときに、「できるなら~~したかったのに」と思っているのであれば、そっちを叶えられるような、希望する道を選択できるような、支援があってほしいなぁ、と思うのです。
ということで。
私の原動力は、「あぁ、そういう道を選んでもいいんだ」と思ってもらいたい、諦めなくてもいいことを、諦めないでほしい、という思いです。
まだまだ自分にできることは限られるけれども。でも誰かが声を上げることに、何か意味があるなら。
なんとなくまだ途中だけど。④とか触れてもないけど。それはまた今度。
皆さんのご意見も、お聞きしたいですね。
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